金型修理でよくある質問|現場責任者が判断に迷うポイント【完全版】

2026.02.06
コラム

プラスチック射出成形の現場では、金型に関する判断を一人で抱え込まざるを得ない瞬間があります。

・止めるべきか
・まだ使うべきか
・誰に相談すべきか

このQ&Aでは、 現場責任者が実際に迷いやすいポイントを、「判断の順番」に沿って整理します。


Q1. この成形不良、金型修理が必要か判断できません

A. 最初に見るべきは「成形条件で無理をしていないか」です。

条件を詰め続けて成立している場合、金型側にズレや摩耗が出ている可能性があります。

・冷却時間がどんどん長くなっている
・異音がする
・ショート品が目立つ

これらはすべて、金型が出している初期サインです。


Q2. 社内対応と外注修理の判断基準はありますか?

A. 「再現性」と「引き継ぎ可能か」が判断軸になります。

社内対応で済むのは、

・バリは出ているがバリ仕上げで納品可能
・冷却時間が伸びているが、伸ばせば良品が取れる
・異音が出ているが、今日中に量産が終わる

一方、

・傷があり、品管からNGが出る
・今の冷却時間だと量産が間に合わない
・異音が出ていて、量産のスケジュールもまだまだ詰まっている

場合は、外注相談を検討すべきタイミングです。


Q3. 金型修理のタイミングが遅れると、何が起きますか?

A. 修理範囲と影響範囲が一気に広がります。

多くの現場で見られるのは、

1.条件調整でしのぐ
2.不良が増え始める
3.突然ラインが止まる
4.緊急修理で時間もコストも増大

初期段階なら小さな修正で済んだものが、停止を伴う大きな修理に発展してしまいます。


Q4. 金型修理を外注するとき、何を基準に選べばいいですか?

A. 「成形条件まで話が通じるか」が重要です。

見るべきポイントは、

・量産スケジュールを相談して、納期に間に合わせられるか
・修理やメンテナンスを専門に扱っているか
・修理後の使い方まで考えているか

単に「直す」だけでなく、現場を止めない視点を持っているかが分かれ目です。


Q5. 修理内容の良し悪しは、どう判断すればいいですか?

A. 「なぜその修理が必要だったか」を説明できるかです。

良い修理は、

・原因が言語化されている
・再発リスクが共有される
・今後の注意点が明確

逆に、

・直った理由が曖昧
・次に同じ症状が出たら分からない

  • 次に同じ症状が出たら分からない

状態では、判断力が現場に残りません。


Q6. 写真や文章だけで、金型修理の相談をしても大丈夫ですか?

A. 初期判断であれば、十分なケースが多いです。

特に、

・修理が必要かどうか
・緊急度の判断
・相談すべきかの切り分け

は、写真と状況説明だけでも整理できます。

・不具合の状況を動画などで撮る
・成型機から金型を降ろす前に相談をする
・不具合が出たショット、最終ショットをランナーと共に保管する

上記の点が大切です。


Q7. 「今はまだ大丈夫」と思う時点で、相談する意味はありますか?

A. むしろ、その段階が一番意味があります。

完全に止まってからでは、

・選択肢が限られる
・判断を急がされる
・現場への影響が大きい

一方、「違和感がある」段階なら、

・成型機に乗せた状態で対応が可能
・低コストにて修理が可能
・気付いてからの変化に気付きやすい

相談とは、依頼ではなく“判断材料を増やす行為”です。

修理を決める前の相談先として
今すぐ修理する必要があるかどうか。
第三者の視点で、現場の状況を一緒に整理します。
※まだ修理を決めていない段階でのご相談が多いです。
状況を相談する>>